ダエモンのテレビ日記

テレビ番組の感想を書きます

MBSドキュメンタリー 2018年12月17日放送分

MBSドキュメンタリー 2018年12月17日放送分

★映像2018 バッシング その発信源の背後に何が

★民主主義とは、バッシング、敵か味方か
・リベラルな論調を叩く風潮

★牟田和恵教授 慰安婦問題を研究
・「なぜあんなやつを教授にしているのか」と批判を浴びた
・研究費(税金)に科研費が使われていることから
・自民党の杉田水脈国会議員が指摘したことが要因、ツイートでも発表
・ツイッターユーザーの「CatNeWsAgensy」氏が非難や中傷をはじめた
・杉田水脈と櫻井よしこの反日対談の映像 牟田和江(映像内の表記)を取り上げた
・杉田議員は、牟田教授の研究を強く非難
・牟田教授は杉田議員のツイートに反論ツイートした

・杉田議員、過去に「左翼団体が日本には存在しない女性差別をねつ造」「反日日本人の売国行為の闇は深い」などと雑誌で主張していた
・杉田議員「科研費に詳しくないのでインタビューは受けられない」とコメント


★法政大学のキャリアデザイン学部の上西充子教授
・自分へのバッシングをきっかけに国会審議の映像を街頭で上映する取り組み

・裁量労働制
・2018年1月29日の安倍晋三首相の発言
・「厚生労働省の調査によれば、裁量労働制で働く労働者の時間の長さは、平均的なかたに比べれば、一般労働者よりも短いというデータもある」
・上西教授はこの発言に耳を疑う「こんな調査があるの!?」
・上西教授「ありえないと確信」
・安倍首相のデータは間違いだと、国会で次第に明らかになる
・上西教授「研究するほどに問題が闇深いということがわかった。(この発言は)首相と対峙することになるから大丈夫かなと思った」

・自民党の橋本がく衆議院議員
・「噴飯ものもいいところの理屈です。」「「意図したねつ造」と指摘するからには「捏造を指示した連絡」などがそのうちきっと証拠として示されるものと期待しています」

・上西教授「(橋本がく議員が)私を攻撃しにきた。私の見解が広がらないように「あれはだめだよ」という印象を広げるために書かれたんだと思う」
・上西教授は抗議を表明→橋本議員は自分の発言を削除

・橋本議員に取材
・橋本議員「不適切だということには異論はまったくない」「疑いをもたれたということに感情的になってしまった」「筆がすべってしまった」「お詫びをして削除といことをした」「感情的になってしまった。落ち着いて書こうね(笑)」


★保守系雑誌の月間「Hanada」6万部売れている
・花田紀剴編集長
・朝日新聞への批判をふんだんに書く内容
・なぜ朝日なのか?
・「読者へのアピール度が違う」「朝日への読者の信頼がまだまだ高い」

★杉田水脈議員の新潮45での「LGBTは生産性がない」発言
・新潮45の杉田議員への擁護→各所から批判→休刊
・月刊「Hanada」も強く批判 「杉田論文を最初に問題視点したのは朝日新聞。その朝日が新潮者の編集長たちと連動して新潮45の廃刊の流れを作った」
・朝日新聞が杉田論文をネット配信したのは2018年7月23日 紙面掲載はその翌日
・毎日新聞は2日前の7月21日に記事にして初めて問題視していた
・花田「毎日新聞は弱いですよね」「毎日じゃ売れない」「毎日じゃダメですよね」


★東京弁護士会の佐々木亮氏 去年6月から懲戒処分を求める書面が次々に送られてきた
・懲戒事由として「朝鮮学校への補助金を支給するべきとする日本弁護士連合会の声明に賛同し、その活動をすすめることは確信的犯罪行為にあたる」
・佐々木弁護士「まったくやってない。労働問題が専門。なぜ送られてくるのだろう」

・国は北朝鮮の軍事行動などから朝鮮学校に対し、公的補助を打ち切るという方針を決めて、自治体には補助金交付を自粛するよう要請していた。
・日本弁護士連合会(2016年)は「朝鮮学校に対する補助金停止に反対する会長声明」を発表
・この反発から大量の懲戒請求につながった

・佐々木弁護士は「(懲戒請求に対して)これらに訴訟もじさない」と発言
・さらに懲戒請求がくる→3000件

・懲戒請求を送った人たちにインタビュー
・「(不正の中身については)知らない」
・「おかしなことをやってる」「弁護士でもいろいろ」

・2018年5月、佐々木弁護士は裁判を起こすと発表
・お詫びの手紙が次々と送られてきた

・懲戒処分を求める矛先が在日コリアンの弁護士たちにも広がる
・金英哲(キムヨンチョル)弁護士
・「集団になると自分たちが正義」「怖いですね」
・キム弁護士にも詫び状が次々に送られてくるように

・それぞれブログを読んだ

・佐々木弁護士に訴訟を起こさないと言ってきたのは20人余り
・全員40代以上
・「今の社会はおかしいとブログに書いてあった」「必要だと思った」

★ブログ「余命三年時事日記」
・そのブログには「ここにねつ造や虚偽はない」と明記
・反日批判のメッセージが目立つ

・ブログの主催者を調査
・株式会社生きがいクラブという会社をたちあげていた
・会社住所はいつも不在
・わかった電話番号に連絡

・ブログ主催者「6年くらい前かな一人でいろいろやりたいと思ってたちあげたものでね。別にあのー、いま朝鮮人がどうのこうのなんて言ってるけど、普通のブログで、なんていうことのないブログだったのに」

・弁護士については?
・ブログ主催者「呼びかけということなんかしていません別に。事実関係を書いただけで。在日朝鮮人のそのたたかいの方向が日本乗っ取りという形で進んでいるだけの話で。それは要するに事実乗っ取られているのは間違いがない」
・取材側「日本弁護士連合会が?
・「はあ。全部抑え込むだけの力があるんですよ。そういう組織、金をもっているとこはどこだってわかるでしょう。誰だってわかるわな。何千万、何億という金が動いて抑え込んでいるわけだから。これはもう弱者の知恵でどういう形でやるのが日本乗っ取りに有効かと一生懸命考えてやってきたわけですから。それがまあ今結果を出しているということですよね」

・ブログは誰が書いているのか?
・ブログ主催者「初期のあれなんか、単なるコピペですからね。ほかのいろんな情報なんかの。本人の体験というのはほとんどはいってないんですね。作り話じゃないですよ。事実をコピペしているだけで。何の変哲もない普通のコピペブログですよ。その人間の体験なんていくらもないですよ。ほとんどないって言っていいと思いますね」

・青林堂出版の「余命三年時事日記」のシリーズ本になっている。
・ブログ主催者「作りたいという青林堂に「じゃあどうぞ」と言っただけの話で。あとは向こうが勝手にやっているだけで。私は一切関わってませんよ。前書きはかいたけどそれだけですよ。青林堂も金もうけでやってただけでしょう」

・青林堂 保守系の雑誌などを出版している
・杉田水脈議員も名を連ねて本を何冊も出版している
・その中の本には牟田教授の名前も出てくる
・青林堂に取材を申し込んだが拒否
・2018年11月28日の青林堂のツイート「当社にアポなしで押しかけ」「嘘をつく」「ブラッック記者」などと批判される

・懲戒請求を受けた佐々木弁護士、青林堂を相手にパワハラで解雇された元社員の代理人をしていた
・今回の事件はこれが原因ではないのか?

・金英哲弁護士、補助金が打ち切られた朝鮮学校の母校、校舎の修繕もできず苦境に陥っている

★社会学者の倉橋耕平さん
・歴史を軽んじる動きに商業メディアが加担し続けたと分析
・歴史修正に乗じる勢力が敵を攻撃する傾向に染まるのではないかと問題提起

★牟田教授
・「ネットで発言している人はごくごく一部」
・「ヘイトビジネスがお金になってしまっている」

★上西教授
・国会で、答弁をはぐらかす政府の手法をわかりやすく伝える試み
・「論点ずらし、ご飯論法」
・「ご飯論法」は、2018年のユーキャン新語・流行語大賞のトップ10に
・ネット上で「ご飯論法」叩きがはじまる
・上西教授「叩いて黙らせるという行為は不当だと可視化していきたい」

★民主主義が崩れ、独裁政治が生まれようとするとき、その兆候は言葉に表れるという。
・(バッシングの)源には一部政治家の影響も作用する。

「当番組はネット上で一部の人々から標的にされた」
「先月末から6日間 取材者を名指しするツイートの数は5000件を超えた」
「その発信源を調べるとランダムな文字列のアカウント、つまり「使い捨て」の疑いが一般的な状況に比べ、3倍以上も存在した」
「およそ2分に1回 ひたすらリツィート投稿するアカウントも複数存在した」
「取材者を攻撃する発言数が最も多かったのは「ボット」(自動拡散ソフト)の使用が強く疑われる」
「つまり限られた人物による大量の拡散と思われる」